ご予約・お問い合わせはこちら TEL:0567-64-1722

愛知県弥富市のイオンタウン弥富の中にある歯科医院エムデンタルクリニックです。

口腔外科

HOME»  口腔外科

親知らずの抜歯について

人類の歴史は200万年とも300万年とも言われていますが、今程、噛む力を必要としない軟らかい食物を摂っているのは、ここ100年にもならない年月であり、あまりに短期間に軟らかい食物に移行した為、現代人の顎顔面は急激に退化しています。

つまり皆様の祖父母は、かなりエラの張ったごつい感じのする顔つきが多いわけですが、今の小学生は細おもての子供が多くなっています。
これは見た目には良いのですが、急速に顎が小さくなり、又その機能の低下を意味しています。
これにより、機能低下は、顎関節症の多発という事態をまねき、また顎の小さくなる事により、親知らずはえる場所がなく、親知らずが顎骨の内に埋まったままだったり横向きに寝た様な状態になったりします。特に日本人は、欧米人に比べ、顎が小さく親知らずのある確率が高く、親知らずが抜きにくい状態にあることが多くあります。

又、親知らずは、生まれながらにない人も多く、つまり退化しなくなりつつある歯でもあります。
退化しつつある歯は形態も単純な事が多く、普通にまっすぐ出ている親知らずは非常に簡単な抜歯です。
横をむいて寝ている様な親知らずの抜歯は、骨膜を剥離し、親知らずの周囲の骨を削り、親知らずを切断し抜歯する為、侵襲が大きく、5~7日間位の腫れと痛みがあります。

エムデンタルクリニックでは、その期間を短くし、痛みを少なくする為、レーザーを使用し点滴や筋肉注射を行っています。
親知らずの抜歯もまっすぐに生えていてかみ合わせのある場合、あるいは完全に骨の中にあり(完全埋伏歯)、感染の可能性の少ない歯は積極的に抜歯する必要はないように思いますが、次に紹介するように化膿してしまったケースや、親知らずが一部顔を出していて清掃しづらく感染する可能性の高い場合は抜歯すべきであると思っています。

特に妊娠中の女性の場合、薬剤の投与に慎重にならざるを得ない時期がありますので、あらかじめ抜歯しておいたほうが良いでしょう。


親知らずの難抜歯

親知らずが深く上方にあるケースです。
通常このようなケースでは症状がなければ放置するわけですが、この患者様は左側が数ヶ月に一度腫れと痛みを繰り返していました。

この場合抜歯せずに放置していますと、骨髄炎のような重篤な症状になってしまう恐れがあり抜歯致しました。
このケースは非常に難しい抜歯です。
通常では公立病院、歯科大学の口腔外科を紹介し、そこで入院して抜歯するケースが多いようです。

エムデンタルクリニックでは、複数の歯科医師によるチーム診療により、患者様の負担の少ない外来で抜歯を行っています。

所要時間は45分程度で、手術後点滴を行った後帰宅されました。
術後の痛み腫れはそれなりにありましたが、翌日は通常通り出勤なさいました。

急性炎症

左下頬の腫れと痛み、発熱で来院された患者様です。
顔の形が変わるほど腫れています。

このケースでは、細菌が血液中に入り(菌血症)発熱しているため、早急に、血液中の抗生物質の濃度をあげる必要があります。

先ず使用予定の抗生物質が、患者様にあっているかどうかを調べます。
その後、血管を確保し抗生物質の点滴を行います。

この処置の結果発熱は短時間で収まり、頬の腫れも収まりました。
内服薬だけでは、抗生物質が胃腸で吸収されてから患部に移行するため、効果が出てくるまで時間がかかります。
結果的に痛みや腫れが軽減するまでに時間がかかります。

当院では、口腔外科で研修を受けた歯科医師が適切な処置を行うことで、短時間で痛みや腫れを軽減させることができます。

PageTop