最近、新幹線の運転手が前日十分に睡眠を取ったにもかかわらず、運転中に居眠りして駅を通過し、その原因が睡眠時無呼吸症候群と報道され話題になりました。それ以来、イビキと睡眠時無呼吸症候群が関心を集めています。
まず、イビキは気道が狭くなった状態で生じ、さらに進んで一時的に閉じてしまうと睡眠時無呼吸となります。睡眠時無呼吸症候群では100%イビキを伴い、また、イビキをかく人の1~2%は睡眠時無呼吸症候群と言われています。
睡眠時無呼吸症候群とは、一晩7時間の睡眠中に10秒以上の無呼吸が30回以上認められるか、あるいは1時間の睡眠中に10秒以上の無呼吸が5回以上と定義されていますが、無呼吸が通常20~30秒くらい、ひどい時には1~2分近く続く人もいるようです。
又、7時間の睡眠中30回以上という事ですが、数百回も無呼吸を繰り返す場合もあります。いびきを伴う睡眠時呼吸障害の多くは、仰向けに寝ると重力で舌が下がって上気道の狭窄が一時的な閉鎖の原因で、肥満と肥満による舌の肥大も影響しています。
気道の様子 | ||
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正常な場合 | ![]() |
気道は十分に開いています。 |
いびき症 | ![]() |
肥満で大きくなった舌が気道をふさいでしまい、呼吸が妨げられています。 |